※下記の記事は2022年2月15日に配信したメルマガの内容です
今日は旧正月(春節)後に初めて満月となる日で、即ち「元宵節」(小正月)です。中華圏では提灯を灯したり、お月様に見える白玉団子「湯圓」を食べたりする習慣があります。紹興では、紹興酒の主原料として用いられるもち米を使った粽(ちまき)やお餅「年糕」(ニェンガオ)を食べる習慣もあります。また、辛口の元紅酒を飲んで、一年の繁栄と円満を祈願したり、旧正月の一連行事を終え、本格的に仕事に取り組むとされる節句です。
酒蔵では2月4日の立春を境に最終工程の圧搾・火入れ・甕詰めなどの作業が佳境を迎え、新酒の香りに包まれています。
日本では今年に入ってから、オミクロン株による感染急拡大で、われわれの飲食業界はまた厳しい状況を強いられていますが、今年こそコロナが収束するよう願っています。
昨年12月に中国文化センターでセミナーと試飲会を行って、また浙江省同郷会の忘年会においても紹興酒の話をさせていただきました。
神奈川県日中友好協会や川崎ロータリークラブでも紹興酒の文化と歴史について講演し、奥深い紹興酒文化に触れていただいて、嬉しく思います。このメルマガの登録者も大幅に増えました。コロナが落ち着いたらすぐセミナー・試飲会を再開しますので、またご案内させていただきます。
そして、昨年11月にワインの専門家として有名な田辺由美先生や日本中国料理協会の山中一男副会長、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)の大森清隆事務局長、世界で活躍する伊藤寿彦ソムリエなどをお招きして、紹興酒ソムリエ制度の準備委員会を開催致しました。いまテキストの作成を進めていますが、発酵学者の小泉武夫先生にも多大なご指導ご協力をいただいています。
まだ時間がかかりそうですが、しっかりしたテキストを作り上げていきたいと思います。今年日中国交正常化50周年に当たり、正しい情報を発信し、紹興酒文化を日本で根付かせるために、紹興酒協会を立ち上げ、資格認定制度を創設する予定です。
また昨年12月に、古越龍山の総代理店である永昌源から、カラメルフリーの紹興酒「純龍」が発売されました。新商品の投入も併せて、紹興酒業界を盛り上げていきたいと思います。引き続きよろしくお願い申し上げます。