中国本社 孫 董事長挨拶
紹興酒をはじめとする黄酒は中国を代表する酒であり、紹興は黄酒の故郷です。紹興酒は長い歴史の中で様々なストーリーや文化を育んできました。紹興酒は中国伝統文化の宝物です。
紹興は中国最大の黄酒生産地で、古越龍山は中国黄酒業界の最大手です。古越龍山紹興酒股份有限公司の傘下には古越龍山、女児紅、状元紅、鑑湖、沈永和などの有名ブランドを多数有しています。そのうち、古越龍山は中国黄酒を代表するトップブランドです。“国粹黄酒”、“東洋銘酒の最高峰”と称えられています。
紹興酒は明と清の時代(日本の室町時代から江戸時代にかけて)にすでに「越酒行天下」(紹興酒が全国に行きわたる)と言われていました。新しい時代において、弊社がより良い紹興酒を造って、世界の皆様にお届けしようと考えております。
日本は最重要の海外市場であり、東京で初の海外事務所を設立することになりました。紹興酒の文化を発信し、本物の紹興酒を日本でより多くの方に愛飲いただければ幸いです。
中国紹興黄酒集団有限公司董事長、総経理
浙江古越龍山紹興酒股份有限公司董事長
孫 愛保
東京事務所 夏 所長挨拶
平素より古越龍山紹興酒に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
古越龍山は紹興酒を代表とする中国黄酒業界のリーディングカンパニーとして2020年12月に世界に先駆けて日本に東京事務所を開設しました。日本でも親しまれている紹興酒の正しい知識と長い歴史の中で育まれた文化を発信し、より美味しく楽しんでいただくためにさまざまな活動を始めました。
紹興酒ソムリエのようなプロを養成する資格認定制度を作るとともに、消費者の啓もう活動に取り組んでいます。今後もセミナーや試飲会を開催したり、紹興現地視察ツアーを企画したり、日本酒やワイン業界とも交流を深めていこうと考えています。
中国の穀物醸造酒「黄酒」の歴史はとても長く、ワインとビールとともに世界三大古酒と言われています。麹菌を使ってお酒を醸造する麹酒の起源は約4000年前の中国最古の夏王朝だと考えられています。そして、近年紹興が位置する浙江省の上山文化の遺跡から1万年前の炭化米と陶器が出土され、9000年前の陶器の残留物にカビと酵母が検出されたことから、紹興酒の歴史は9000年前にさかのぼることができるのではないかと言われるようになりました。稲作文明の発祥地としてますます世界から注目されています。
紹興市は臥薪嘗胆や呉越同舟などで知られている越王勾践が約2500年前に築いた城下町で、当時でも勾践が人口を増やすためにお酒を奨励品として使ったりして、お酒がかなり普及していたことがうかがえます。数千年にわたって酒造りの技術が脈々と受け継がれてきました。2019年に紹興市が「中国黄酒之都」との称号を与えられ、いま市が「世界美酒産地」づくりに取り組んでいます。
紹興市はまた歴史と文化の町であり、書道家の王羲之、詩人の陸游、そして近代の首代首相周恩来や文豪魯迅は日本でもよく知られています。2021年紹興市が東アジア文化都市にも選ばれています。これからこの「千年の古都、千年の美酒」の魅力を日本の皆様にお伝えしていきます。
紹興が位置する江南地方は、日本と気候風土が非常に似ています。また紹興の隣の町寧波から黒潮という海のルートを通じて、大昔から日本と交流があったと思われます。これからも酒などを通じて日本との交流がますます盛んになれればと期待しています。どうぞご支援ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
古越龍山 東京事務所所長
夏良根
- <略歴>
- 夏良根(なつりょうこん)
- 1978年 中国浙江省紹興市生まれ
- 1997年 紹興市魯迅高校の第一期生として卒業
- 2001年 上海市復旦大学日本語学科卒業
- 2002年 大阪外国語大学修士課程入学
- 2004年 京都大学経済学研究科博士課程入学
- 2005年 共同通信社入社、中国語ニュース配信担当
- 2017年 共同通信社退職
- 2018年 紹興市に海外人材として招聘され、有機米作りから紹興酒の醸造に取り組む
- 2020年 紹興酒最大手古越龍山東京事務所所長に就任。