プレスリリース

「紹興酒とふじのくに食の都ハーモニー」が静岡で盛大に開催

10月11日、日中国交正常化50周年と静岡県・浙江省友好提携40周年を記念した美食の祭典「千年の美酒・紹興酒とふじのくに食の都のハーモニー」がホテルグランヒルズ静岡にて盛大に開催されました。

 

 

 

 

静岡商工会議所、静岡県酒造組合、静岡県ニュービジネス協議会、浙江省駐日本商務代表処、日本浙江総商会、静岡県日中友好協会、静岡大学、紹興市の姉妹都市である富士宮市など産官学の幅広い分野から100名以上が今回のイベントに出席されました。

 

 

 

 

今年の5月に中国料理「富麗華」、9月にはローズホテル横浜の「重慶飯店」、そして今回が今年3回目の本格紹興酒ペアリング会であり、中国を代表する紹興酒の名門「古越龍山」と「塔牌」との初めての共同企画のイベントになります。

今回の宴会はオープニングセミナーと食事会の二部構成になっており、第一部のオープニングセミナーでは古越龍山の徐東良社長から主催者として現地よりビデオメッセージにてご挨拶を頂きました。徐社長は「日本は紹興酒にとって最も重要な海外市場である。紹興酒は中国語で『越酒行天下』という言葉にもあるように、明と清の時代にすでに全国に行きわたっており、新しい時代において紹興酒は再び広がっていくと確信している。今後皆様が紹興酒文化に触れる機会がもっと増えるように、日本市場により一層注力していきたい」と挨拶を頂戴しました。

そして塔牌の魏健社長は今回のイベントのために浙江省からご出席され、会場にてご挨拶をされました。魏健社長は「塔牌の紹興酒は厳格で伝統的な醸造製法で国内外の消費者から支持を得ており、将来的には紹興酒の魅力を日本文化の融合に尽力し、実現していく」と話しました。

浙江省商務庁・韓傑庁長からは現地よりビデオメッセージにて「浙江省と静岡県が友好関係を築いてからこの40年、両県省の交際、経済貿易、文化教育、飲食などの分野で交流と協力が深まり、中国と日本の地方友好都市の模範として称賛されている」と挨拶されました。

静岡県地域外交担当の山本部長もご出席され、「静岡県は浙江省との交流活動に力を入れており、今年7月に開催された“浙江省の生活と食の文化”巡回展は大盛況で、来場された約4,000名の参加者の多くが『もっと紹興酒文化に触れてみたい』と非常に興味を持っている様子だった」と語りました。

第一部の最後は、古越龍山東京事務所の夏良根所長と塔牌の朱文新副社長が登壇しスライドを見せながら紹興酒のセミナーを行いました。

両者とも古都紹興の歴史と紹興酒の過去と現在について、紹興酒の分類やテイスティング方法など専門的なことについても紹介し、会場の皆様もメモを取ったり撮影をしたりと熱心にセミナーを聞かれている様子でした。

 

 

 

 

第二部の食事会では、浙江料理で知られる「富翠珠」の津村豪料理長と同ホテルの石川千寿子ソムリエの説明を聞きながら、古越龍山と塔牌が厳選した熟成年数8年〜20年の紹興酒6種と静岡県食材をふんだんに使用して作られた絶品中華とのマリアージュを存分に堪能して頂きました。今回古越龍山が提供した紹興酒の中には日本未発売の最高級シリーズ「国醸」の特別版「只此青玉」もあり、その味わいに高い評価を頂きました。

 

 

 

 

お料理の途中では中国の伝統楽器「二胡」の素晴らしい演奏を演奏者・劉揚様にご披露頂きました。

津村料理長は、「静岡県と浙江省は、気候、地形、作物に一定の類似性がある。静岡県には日本で最も深い駿河湾があり、浜名湖などの大きな淡水湖もある。魚も豊富で、本物の浙江料理の味を作り上げるには最適だ。日本中国料理協会の東海地区本部長として、食材と日々向き合う料理人として、このイベントが“食”を媒体として日本人の浙江省への理解を深めるきっかけになればと願っている。」と記者のインタビューに答えてくれました。

 

 

 

 

静岡県地域外交担当の山本部長もインタビューで、「両県省は常に食と文化の交流に注力しており、“誰もが触れて理解できる方法”を通して異なる国の文化の交流を享受してきた。両県省は過去40年間様々な交流活動を行ってきたが、これらの活動は特に若者の間で浸透しきれず、この事点については非常に惜しく思っている。両県省と日中の両国民は多くの興味や課題を共有しており、相互協力ができれば更なる発展を遂げることができる。外交機関としての今後の課題は、実際的な内容をより多く発見し活性化させ、友好関係を表面的なものとしてではなく、両国の一般市民が実生活の中で実感できるようにすることだ。」と語りました。

古越龍山の夏所長と塔牌の魏健社長は、日本市場で紹興酒が直面している主な問題は、現在の市場が依然として本物の紹興酒への理解が欠けていることだと感じています。両者は、「紹興酒は100年以上も前の明治時代に日本にもたらされた酒であり、原料や醸造工程から考えると、日本における歴史は遣唐使の時代まで遡る。紹興酒は日本酒に似た醸造法とその味わいから比較的安定した市場を確立している一方で、玉石混交の状態になっている。日本で紹興酒は主に中華料理と合わせる中低価格の酒として飲まれているが、本物の紹興酒、その中でも高級な商品はより市場を開拓する必要がある。」と指摘しました。

多くの方のご協力があり、盛況のうちに無事イベントを終えることができました。今後はより紹興酒の商品開発やプロモーションに力を入れ、更なる市場拡大と新規ファンの獲得に尽力して参ります。

 

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