お知らせ

日中友好協会の会報誌における4回目の連載が刊行されました。

連載記事<4回目>

今回は当社「浙江古越龍山紹興酒股份有限公司」(以下、古越龍山)についてご紹介します。古越龍山は紹興市直轄の国有企業「中国紹興黄酒集団有限公司」が創設した中国黄酒業界初の上場会社で、中国酒業協会黄酒分会の理事会が置かれる業界の指導的役割を担う企業です。現在の従業員数は3500人以上です。

前身となる紹興酒廠は戦後の1951年に疲弊した経済の中で再起し、1953年地方国営紹興酒廠に、そこから幾度かの変遷を経て、1984年に紹興市醸酒総公司と改名、1994年に老舗沈永和と合併し、現在の中国紹興黄酒集団有限公司に至っています。

傘下には、中国を代表する銘酒ブランド「古越龍山」をはじめ、女児紅、状元紅、沈永和、鑑湖などの有名ブランドを多数有しています。2009年に傘下に収めた「女児紅」というブランドは、女の子が生まれたら、その年に甕入りの紹興酒を地下に埋め、その子がお嫁に行くときに取り出してお客さんをもてなすという習慣にちなんだものです。

「沈永和」は1664年に創業された、紹興酒業界で最も古い酒蔵です。「鑑湖」の工場は2019年に中国黄酒業界で初めて国の産業遺産に登録されました。

「状元紅」は昔中国の科挙制度で、進士の試験に首席で合格した者を状元と呼んだことに由来するもので、男性の出世を願う意味が込められていますが、現在は低アルコールや健康志向の商品をメインに取り扱っています。

「古越龍山」の商標は2500年以上前の呉越春秋の物語に由来し、ロゴは越王勾践が呉に出征する時使った点将台(出征前に将軍を指名する場所)及び臥薪嘗胆の舞台である龍山を背景としたものです。古越は紹興酒誕生の地であって、龍山は古越の政治文化の中心です。2つを合わせた「古越龍山」は紹興酒の歴史が長いことを物語っています。

古越龍山の年間生産量が17万㎘以上で、中国国内最大規模を誇ります。また中国黄酒業界で唯一、国の技術研究センター「国家黄酒工程技术研究中心」を持っており、国内外の大学と提携をしています。そして、敷地面積3万平米に上る中国黄酒博物館と24ℓ入りの甕1100万本の原酒を貯蔵する世界最大規模の「中央酒庫」を所有しています。毎年11月寒造りが始まる立冬の日には中国国際黄酒産業博覧会・紹興黄酒祭を主催しています。

また、中国黄酒業界で5人しかいない人間国宝級の醸造家「中国醸酒大師」のうち2名が、全国に約50人いる黄酒のソムリエに当たる国家資格を持つ評酒大師のうち20名以上が古越龍山に所属し、伝統的な醸造技術と厳格な品質管理を守っています。このように製造された紹興酒は高く評価され、国賓接待酒指定銘柄として中国外交部より証明書の交付を受け、北京の国賓館や200か国以上の中国大使館や領事館でも提供されています。

日本向けの輸出販売は、前身の紹興市醸酒総公司が1990年に開始、メルシャンが総代理店でしたが、 その後永昌源とメルシャンがキリングループに入ったことで、古越龍山の販売権が永昌源に移管され、現在に至っています。そのほか欧米諸国や東南アジアなど世界40カ国以上に輸出されています。

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