世界的な酒類コンペティションIWSC(インターナショナルワイン&スピリッツ コンペティション)がこのほど、2023年度の受賞結果を発表し、古越龍山が黄酒部門金賞6個のうち4個を獲得し、さらに国醸20年「只此青玉」(ヅーツーチンユー)が部門最高賞の「トロフィー」受賞を果たしました。
IWSCは著名な酒類研究家であるアントン・マッセル氏が1969年に創設し、現在世界で最も歴史があり、権威ある酒類コンペティションとして認められています。受賞の選出は業界の専門家によって行われ、「酒類業界のノーベル賞」と言われるほど厳格な審査が行われます。
IWSC実行委員会は米で作られた酒の部門を拡大し、日本酒と米酒を別々にしたうえ、米酒類をさらに米酒と黄酒の2つの部門に細分化したことで、中国の黄酒は初めて1つの競技項目として分類されました。いま黄酒は中国国内のみならず世界中で注目を浴びていることが伺えます。
今回のコンペティションで、古越龍山の「国醸1959(青玉版)」、「古越龍山木箱10年」、「天純」(カラメルフリー)などの商品が多くの賞を受賞しました。その中でも古越龍山と中国で大ヒットしている舞踊「只此青緑」がコラボした「只此青緑、只此青玉」は特に高く評価され、ダブル金メダル受賞という好成績を収めました。
特筆すべきは、黄酒が単独で受賞項目に評価されるのは今回初めてで、IWSCは黄酒の海外での発展を注目しており、黄酒関連のコラムを新設して報道しました。IWSCの報道によると、世界中から集まった審査員は、黄酒のテイスティングを珍しい旅とみて、黄酒の甘み、旨み、酸味のバランスを舌で感じ、古越龍山の商品を高く評価しているとのことです。
コンペティションに出した多くの黄酒の中でも「只此青玉」が群を抜いて優れており、審査員全員が満場一致で絶賛し、「最高の黄酒」と評価しました。「馥郁たる香りで、多層的な味わい」「味の調和がよくとれている」などのコメントが多くありました。
業界関係者は、今回の受賞は古越龍山の品質を証明しただけではなく、中国黄酒の奥深さとレベルの高さを示したことで、世界規模での黄酒の普及と市場拡大につながるだろうとコメントしています。